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尿もれー足首の角度と、尿もれの意外な関係|あおぞら整体院徳島

尿もれ・骨盤底筋のコラム

足首の角度と、
尿もれの意外な関係

「つま先立ち」姿勢が、骨盤底筋の働きを弱めるかもしれない理由

あおぞら整体院 院長 板垣大助 | 2026年7月20日

「尿もれ」と聞くと、多くの方は骨盤底筋トレーニング(いわゆるケーゲル体操)を思い浮かべます。もちろんそれは有効な方法のひとつです。

しかし近年、姿勢や下肢の状態と骨盤底筋の働きとの関係を調べる研究が積み重なってきており、そのひとつが「足首の角度」です。身体は一つのつながった構造であり、足元の状態が骨盤の内側にまで影響しうる、という視点から解説します。

足首は「足の問題」だけでなく、
骨盤底という身体の中心にもつながっています。

骨盤底筋とは何か

骨盤底筋は、骨盤の底でハンモックのように内臓を支えている筋肉群です。膀胱・子宮・直腸を支え、尿道や肛門を締める働きを担っています。この筋肉の「安静時の働き」と「収縮する力」の両方が、尿もれの予防・改善に関わるとされています。

安静時の活動(普段の支持力)

随意最大収縮(意識的に締める力)

足首の角度で骨盤底筋の働きが
変わるという研究

台湾の研究チームは、女性31名を対象に、立った状態で足首をさまざまな角度(背屈・中間位・底屈)にしたときの骨盤底筋の筋電図活動を計測しました。結果、水平(中間位)よりも背屈・底屈いずれの角度でも骨盤底筋の活動が高まることが確認されています。

底屈
(つま先立ち)

活動 低

中間位

活動 高

背屈

活動 高

さらに2018年に行われたシステマティックレビュー・メタ分析では、対象研究をまとめた結果として、中間位・背屈位の方が底屈位よりも、骨盤底筋の安静時活動・随意最大収縮のいずれも有意に高いことが示されました。

出典:Chen HL, Lin YC, Chien WJ, Huang WC, Lin HY, Chen PL. "The effect of ankle position on pelvic floor muscle contraction activity in women." J Urol. 2009;181(3):1217-1223.
Kannan P, Winser S, Goonetilleke R, Cheing G. "Ankle positions potentially facilitating greater maximal contraction of pelvic floor muscles: a systematic review and meta-analysis." Disabil Rehabil. 2019;41(21):2483-2491.

「つま先立ち」姿勢が
骨盤底筋を弱める仕組み

先ほどのメタ分析では、底屈位(つま先立ちのように、かかとが浮いた状態)で骨盤底筋の安静時活動が低下することも示されています。尿道の支持には、骨盤底筋の「安静時の働き」が重要だとされています。

研究者らは、日常的にハイヒールなど底屈位に近い姿勢が続く方は、立位で力がかかった瞬間に尿もれが起きやすくなる可能性がある、と指摘しています。

「足首がいつもつま先立ちに近い状態」が、
骨盤底の支持力に影響しているかもしれません。

なぜ背屈・中間位の方が良いのか

3次元動作解析を用いた別の研究では、足首を背屈させると骨盤がわずかに前傾し、その動きに連動して骨盤底筋が活性化することが確認されています。逆に底屈では、骨盤の動きがほとんど生まれませんでした。

つまり、足首の角度そのものというより、足首の動きが骨盤の傾きを介して骨盤底筋に伝わっていると考えられます。これもまた、「身体は部分ではなく、ひとつながりである」という当院の一貫した考え方と重なります。

日常でできること

研究者らが提案しているのは、あくまで一般的な注意点です。

  • ハイヒールなど底屈位が続く靴を、長時間履き続けない
  • 骨盤底筋トレーニングは、立位なら中間位〜背屈位で行う
  • 足首が硬く、背屈しにくくなっていないか確認する

※尿もれの症状がある場合は、自己判断せず、婦人科・泌尿器科や骨盤底に詳しい専門家にご相談ください。

Our Approach

あおぞら整体院の考え

当院では、骨盤底筋だけを単独で鍛えることを目的にはしていません。足首の可動性、骨盤の動き、姿勢、呼吸まで含めて、身体全体のつながりの中で本来の支持力を取り戻すことを大切にしています。

この視点は、以前の妊活整体コラムでお伝えした「足首の緊張と骨盤・お腹の連動性」とも重なるものです。

足首の緊張と子宮のコンディション >

まとめ

研究によると、足首が底屈位(つま先立ちに近い状態)に偏っていると、骨盤底筋の安静時の働きが弱まりやすく、中間位や背屈位の方が骨盤底筋の活動は高く保たれる傾向があります。

尿もれは骨盤底筋だけの問題ではなく、足首を含めた全身の姿勢とつながっています。気になる症状がある方は、専門家への相談とあわせて、足元からのケアも選択肢に入れてみてください。

よくあるご質問

Q. 足首の角度を変えるだけで尿もれは治りますか?

A. 足首の角度だけで尿もれが治るとは考えられません。研究が示しているのは、あくまで骨盤底筋の「活動量」との関連です。症状がある場合は、専門家による診察・骨盤底筋トレーニングなどと合わせてご検討ください。

Q. ハイヒールは尿もれに悪いのですか?

A. 研究では、底屈位(つま先立ちに近い状態)が続くと骨盤底筋の安静時活動が下がる傾向が報告されています。ハイヒールを日常的に長時間履く方は、こまめに足首を動かす、休憩時は靴を脱ぐなどの工夫がすすめられています。

Q. 骨盤底筋トレーニングはどんな姿勢で行うのが良いですか?

A. 研究では、立位で行う場合は足首を中間位または背屈位にした方が、より高い収縮力が得られやすいと報告されています。ただし正しいやり方は個人差があるため、専門家の指導のもとで行うことをおすすめします。

Q. あおぞら整体院では尿もれの施術をしていますか?

A. 骨盤底筋そのものを直接施術するのではなく、足首・骨盤・姿勢・呼吸など、身体全体のつながりから支持力を取り戻すサポートを行っています。医療的な診断・治療が必要な場合は、婦人科・泌尿器科の受診をおすすめしています。

対応エリア:徳島市/鳴門市/阿南市/阿波市/小松島市/北島町/松茂町/藍住町 ほか徳島県内より幅広くご来院いただいております(県外からのご来院も多数)

Author

院長 板垣大助

この記事を書いた人|院長 板垣大助

臨床32年

妊娠期のケアから産後の骨盤矯正まで、妊娠・出産に関わる施術に多数携わってきた実績

日本小顔デザイン協会代表

技術著作権取得

「360°肩甲骨はがし」「ゼロ秒バースト」「TSライン」「パームリセット」「小顔処方箋」考案者

全国から受講生が集まる講師

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※本コラムは整体(手技療法)に関する内容であり、医療行為・診断・治療を行うものではありません。尿もれなどの症状にご不安がある場合は、婦人科・泌尿器科など医療機関への受診を優先してください。身体の状態には個人差があり、記載内容が全ての方に当てはまるものではありません。